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若手×上司

新卒入社から4年。
成長の裏側。

今年で新卒入社4年目になるディレクターのAさんと、入社時からの上司でありAさんの成長を間近で見てきた事業部長のYさん。悔しい思いもたくさんしたアシスタントディレクター時代から、ディレクターとして自分で案件を動かすようになった現在までの、Aさんの成長の裏側について二人で振り返ってもらいました。

メンバー紹介

  • 14年新卒入社 Aさん
    小学2年生の頃からWebサイトを自分で作っていて、学生時代はWebデザインを専攻。2014年4月に新卒で入社し、主に新規案件のディレクションや自社コーポレートサイトのディレクションを担当。最近は新規案件のコンペで企画提案なども行う。
  • 事業部長 Yさん
    2006年に映像制作会社からIMJに転職し、運用系の案件を担当。その後、子会社に出向して客先常駐を経験。IMJに戻ってからは新規案件を中心に担当し、4年前からマネージメントに。現在は事業部長として約50人のメンバーをまとめている。

即戦力のつもりで入社したけれど……
現実はそんなに甘くなかった。

AさんはなぜIMJに入社しようと思ったのですか?

子どもの頃からWebが好きで、就職活動では自然にWeb関連の会社を選んでいました。

Web関連と一口に言ってもいろいろな会社がありますよね。

Webは流行り廃りが激しい世界ですよね。だからこそ軸をWebに置きつつ、業界の動きを見据えた会社に入りたいと思ってIMJを選びました。あと、当時はB to Bに興味を持っていたことも大きかったですね。

小学2年生からコーディングをやっている子が入社してくるというのは社内でもちょっと話題になっていたよ。そして入社してきたとき、自信満々な顔をしていたよね。

だって自信ありましたから(笑)。

「私、即戦力です」という雰囲気を出しまくっていた。でもディレクターって5年くらいは経験しないとスキルが身につかないし、クライアントとの話もできないもの。僕としてはちょっと心配でしたね。

上司として心配していたんですね。Yさんは最初Aさんとどう接していましたか?

嫌な上司と感じるかもしれませんが、まずは「キミは大したことないよ」というのを知ってもらわなきゃと考えていました。

Yさんがおっしゃるように、大したことないんだと痛感しました。

それってどんなところで感じましたか?

学生時代に勉強していたことが仕事で全然活かせなかったことですね。今思えば当然ですが、当時はそれが本当につらくて……。しかもプライドが邪魔して誰にも相談できませんでした。

入社半年くらいが一番つらそうだったね。思い描いていたほど仕事ができるわけでもない。こちらもまだ難しいことは渡せない。でもこれって誰でも同じ。だから「焦らなくてもいい、着実に行こう」と話していました。

まずは下流に位置する仕事を
身につけてから上流に上がるべき。
焦る必要はない。

今振り返って、当時の焦りの原因はどんなことだったのですか?

子どもの頃からWebサイトを作っていてデザインの勉強もしたから何でもできるつもりになっていたのに、ディレクションがきちんとできなかったことです。

趣味で作るのとクライアントの意向を組んでスタッフにアウトプットしてチームで制作するのはまったく違うからね。まったく経験したことない工程もあるだろうし。

とくに衝撃的だったのは、デザインディレクションの難しさです。デザインの勉強をしていたから、ここだけはすぐにできると思っていたのに全然できなくて……。

Aさんはもともとデザイナー志望だったからね。でも僕は最初にディレクターを経験したほうがその先のキャリアを考えても絶対にプラスになると伝えました。

Aさんにとってデザインディレクションのどのような部分が難しかったですか?

自分でもデザインをやるからつい「デザイナー視点」で指示を出してしまうんです。「ここを1ピクセル動かして」とか。だからデザイナーはとても迷惑そうでした。

だと思う(笑)。

当時のチーフディレクターからは「細部のデザインはデザイナーに任せて、もっと構成面やユーザビリティの面からディレクションしなさい」と言われました。

IMJの仕事では多くの人が動き、クライアントも関わっている。だからこそどのフェーズでどんなアウトプットが必要で、どんな合意が必要かを考えないといけない。

私が学生時代に学んだことはあくまでも制作スキル。ディレクターのスキルではなかったのだと痛感しました。

現場で必要になるディレクターのスキルは案件ごとに違う。教科書にまとまっているわけじゃないから失敗しながら覚えるしかない。

本当、いっぱい失敗しました……(苦笑)。

ウォーターフォールという言葉があるけれど、モノを作るときは上流工程から始まり、どんどん下流に落ちていくもの。

入社当時の私は、工程の本当に一部を見て全体を見ている気になっていたのだと思います。

最初から全体を見渡すのは絶対に無理。だから僕はまず下流から覚えてもらって、それができたらひとつ上に上がるということをやってもらおうと思っていたんだ。

おかげさまで、現在は「提案」もやらせてもらえるようになりました。

4年目でそこまでできるようになったのは大したものだよ。入社当時、ここまで来るのに5~6年はかかるだろうと思っていたからね。

本当に大変な事態になれば
いつでも尻ぬぐいする。
だから思い切りチャレンジしてほしい。

失敗するからこそスキルを身につけられる。でも当事者であるAさんは辛いこともあったと思います。そんなAさんをYさんはどのように見ていたのですか?

もちろん辛い思いをしているのは僕もわかっていました。でもそこは乗り越えないといけない。

本当に大変だったんですよ。トイレで一人泣いたこともあります(笑)。

でも、まずいことになったら僕が入って尻ぬぐいすればいいと思っていたから。

いつでも尻ぬぐいしてくれる上司がいるというのは心強いですね。

そうですね。でも当時はそんなこと言ってもらえなかったから、毎日ドキドキでしたけどね(笑)。

そんなの言わないよ。言ったら甘えるでしょう(笑)。でも他のメンバーから常にヒアリングして状況は分かっていたつもりだよ。

日常の業務の中で上司と話すこと以外にも、IMJにはいろいろな制度がありますね。たとえば「ブラザー・シスター制度」とか。

僕らが「ブラシス」と呼んでいる制度ですね。少し上の、他部署の先輩たちと話をする機会を作ってもらえる。Aさんは参加した?

毎回参加していますよ。ただ新人の頃は先輩たちに何を聞いていいかすらわからなくて。

目の前のことに必死の時期だもんね。

むしろ2年目、3年目で参加したときのほうが、この制度のよさを実感しました。

それはどういうこと?

新人に自分の経験からアドバイスする中で、自分も当時のことを振り返ったり、目の前にある仕事を客観的に見ることができました。

僕もブラシスには何回か参加したよ。後輩たちに自分の経験をアドバイスできるいい機会だと思います。

新しい仕事に挑戦するとき
味方がたくさんいることに気づいた。
ものすごく心強かったです。

Aさんには自分が成長してきたと感じるような時期がありましたか?

2年目の後半くらいからですかね。最初は先輩の仕事を見よう見まねで必死についていきましたが、だんだんとこれはこっちの方がいい、これはこの先輩のやり方がいいと、自分で仕事のやり方を構築できるようになって。

それは僕も見ていて感じました。自分で自分をディレクションできるようになったなって。

もちろん反省することもたくさんありました。でもその体験を次に活かせるようになったと思います。

Aさんのいいところは、少しでも時間が空くと、自分から「手が空いたので何かやりますよ」と声をかけてくれること。

意識したことなかったけれど、確かに時間があると周りに「手伝うよ」って言っているかも。

そうするとこちらも頼みやすいし、Aさんが手伝う仕事を誰かが監督することになるから、いろんな先輩と関わる。そこでまた違うやり方を吸収できる。

お手伝いする中で、新しい仕事に触れる機会もたくさんあったと思います。

だからこそウォーターフォールの上流を経験するのが早かったんじゃないかな。もうプレゼンのスピーカーも普通にやっているもんね。

正直、最初はドキドキでしたけれどね(笑)。逃げ出したいくらい怖かったけれど、不思議なもので一度経験すると2度目は案外冷静に対処できて。

それは経験値が上がっているからだよ。

あとはいろんな仕事に挑戦すると、社内に自分の味方がたくさんいるということに気付けてものすごく心強かったですね。

Aさんは今後、どんなことに挑戦して、どんな風に成長していきたいですか?

正直職種にはあまりこだわっていなくて、いろんなことにチャレンジしたいと考えています。そしてこれから入社してくるデジタルネイティブな後輩たちに埋もれないよう、常に自分が提供できるものは何かを考えていきたいと思っています。

頼もしいですね。この対談で僕はAさんのことを「成長した」と話してきましたが、本当はまだまだです。だからこそもっと上を目指してほしい。

最後に落とすなんて、ひどい(笑)。

今は一通りの仕事が分かるようになった。実はディレクターはここからが大変。

これからはどんな経験が必要ですか?

クライアントをリードして、案件をクライアントの期待値以上の形にしていく力。これはディレクション能力以外にビジネススキルやコミュニケーション能力が必要。

できるようになりますかね……。今の自分では想像できないです。

大丈夫。絶対にできるよ。そして本当の意味でクライアントのパートナーになれる人材になってほしいですね。

私は今まで先輩たちのやり方をちょっとずつ真似て自分のスタイルにしてきましたが、Yさんのおっしゃったことを実現するためには自分自身でスタイルを編み出していくべきだと感じました。頑張ります!